こんにちは。ときおです。
東京から岡山に移住して、ぶどう農家になりました。

本当においしいぶどうを知りたい!



ぶどう農家から見た本当に美味しいぶどうを食べてみたい!
秋の味覚であるぶどう。私のぶどう園でも毎年多くのお客さんに買っていただき、美味しいと言ってもらえることが喜びです。そんなお客さんから、「おすすめのぶどうは何?」「本当においしいぶどうってどれ?」と聞かれることがあります。
そこで今回は、私の農園での売り上げやお客さんからの評価や声、それに私自身の考えから算出した「おいしいぶどうランキング」について、ホンネで答えてみたいと思います。
ぶどうにはどんな種類があるのか
最初に、ぶどうの種類について少し話をさせてください。
ぶどうの種類ですが、まずは「生食用」「ワイン用」で分けることができます。生食用とは「そのまま食べる用」という意味でシャインマスカットや巨峰などです。「ワイン用」とはワインに使用する品種のことで、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどが挙げられます。



日本で生産されるもののほとんどが「生食用」です。
また、ぶどうは果皮の色で分類されることも多いです。「黒色系」「赤色系」「緑色系」の3つです。
ちなみに、ぶどうは海外の品種やワイン用のものも含めると、全部で1万種類以上の品種があるようです。正直、私は全部把握していませんし、把握しようという気もありません。笑
今回のランキングでは、「生食用」のぶどうについてのランキングになります。
美味しいと思う基準
以下の基準にてランキングしています。
- 食味(糖度や酸味)
- 香り
- 食べ応え
- お客さんからの評価(私の農園での)
まず「食味」ですが、糖度や酸味を基準にしています。あるいは、そのバランスが良いかという点です。「香り」については、房本来の香りや食べたときの鼻に抜ける香りなどについてです。「食べ応え」は、一粒でどのくらい満足できるかで選んでいます。この観点で、総合的に判断しております。
おいしいぶどうランキング
それでは本題の、おいしいぶどうランキングをご紹介します。



ランキングとして順位はつけましたが、ほとんど差がなく、どれもおいしいぶどうです、ということを先に言わせてください。
5位. マイハート
特徴
なんといっても映えるぶどうです。ぶどうの粒がハートの形をしており、見た目が完璧です。シャインマスカットの子供の品種なので、味や食感も申し分ありません。希少品種なので、出会えるとラッキーですよ。
4位. 安芸クイーン
特徴
ぶどう品種の中で抜群の香りを誇ります。食べる前の香り、食べたときの鼻に抜ける香り、そして食後の口の中に残る残り香。すべてにおいて最高の香りを味わえます。
3位. シャインマスカット(晴王®)


特徴
皆さんが良く知っているシャインマスカット、その中でも岡山県のブランド「晴王®」を3位に選出しました。晴王®は厳しい出荷基準で出荷されており、大粒で食感がよく、なんといっても甘さが特徴です。
スーパーなどで見かけたら、ぜひお試しあれ。
2位. クイーンニーナ


特徴
鮮やかな赤色と、芳醇な香り、そして程よい甘さが特徴のぶどうです。全国的に生産量が少なく希少なため、なかなか出会えない品種です。もしスーパーで見かけたら、ぜひ買ってみてください。
1位. ニューピオーネ


特徴
なんといっても、食味がピカイチです。ちょうど良い甘さ、程よい酸味。そのバランスが良く抜群の味を誇ります。私の農園でも、人気No.1です。
岡山や山梨で多く生産されており、時期になれば全国のスーパーでも見かけますね。ちなみに、「ピオーネ」と「ニューピオーネ」の違いは、種のありなしです。ニューピオーネが種無しです。
TOP5に選ばれていないが、ぜひ知ってほしい



惜しくもランキングには入っていませんが、ぜひ皆さんに知ってほしいぶどうを紹介します。どちらも岡山生まれです。
瀬戸ジャイアンツ


岡山生まれ(花澤ぶどう研究所)の瀬戸ジャイアンツです。
特徴
糖度が高く甘みもありますが、何といっても瀬戸ジャイアンツ特有の果皮の渋みが、その甘さを引きだたせています。また、パリッとした触感も癖になると多くの方から高評価を受けています。
見た目も良く、果粒は3条くびれがあり特徴的なかわいい姿をしています。
希少性
全国的には生産量は少なく(全国の栽培面積15位以下)、かつ岡山県が主(全国シェア70%程度)のため、なかなか各地には出回っていないと思います。ぜひ岡山県内の直売所か、JA(WEB)からが良いと思います。
オーロラブラック


岡山生まれ(岡山県立農業試験場)のオーロラブラックです。
特徴
糖度が高いのはもちろんですが、脱粒しにくく「日持ちが良い」というのも大きな特徴。贈答用などの輸送に耐え、きれいな状態で届くことができます。食味としては、さっぱりとした甘さでいくらでも食べることができる、と多くの方から高評価を受けています。
希少性
全国的には生産量は少なく(全国の栽培面積10~15位)、かつ岡山県が主のため、瀬戸ジャイアンツと同じくなかなか各地には出回っていないと思います。ぜひ岡山県内の直売所にてどうぞ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回のランキングに出てきた品種を、ぜひスーパーや百貨店、道の駅などの直売所で探してみてください。あなたの周りにはどのくらいの品種があるでしょうか。
ちなみに別記事ですが、今後流行するであろうぶどう品種をまとめた記事もあります。今後の知識として、ぜひ参考にしてみてください。
▼シャインマスカットの次に流行するであろう品種を語っています。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
「さあ移住!さあ農業!」
▼私がなぜ移住をしてぶどう農家になったのか、以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。


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